澄んだ中にも叙情を湛えた独特の音色を持つ人気アルトサックス奏者、ソニー・クリスの快演盤です。1969年の吹き込みでエディ・グリーン(p)、ボブ・クランショー(b)、アラン・ドーソン(ds)というベテラン・リズムセクションをバックにしたワンホーンカルテットです。時代を反映してビートルズ・ナンバーのエリナ・リグビーを取り上げエイトビートの快調な演奏からスタート。バラード曲When The Sun Comes Out 、Misty Rosesでのクリスのしっとりと深いアルトの音色に魅せられます。アップテンポで快調に飛ばすアルバムタイトル曲などサイドメンの中でも特にグリーンの見事なピアノタッチは聴きどころです。US Original Prestige PR 7610 stereo ジャケットは経年劣化で背部分退色、角傷みがありますが全体的には良好です。盤はノイズはわずかで高音質です。あまり見かけないアルバムですがとても楽しめる内容でお薦めします。